COMPANY

タベルモは生スピルリナで「食」の未来をつくります タベルモは生スピルリナで「食」の未来をつくります

PROFILE

会社名 株式会社タベルモ
TABÉRUMO CORPORATION
代表者名 代表取締役 CEO 藤田朋宏Ph.D.
代表取締役 COO 佐々木俊弥Ph.D.
設  立 2014年7月25日
事業内容 たんぱく源としてのスピルリナの生産および販売
「タベルモ」の販売・普及促進・技術開発
関連会社 TABÉRUMO BIOFARM (B) SDN BHD (ブルネイ)
株  主 ちとせグループ
主要取引先 株式会社日本アクセス
三菱食品株式会社
国分グループ本社株式会社
株式会社アーバンリサーチ
スピルリナブルー株式会社
拠  点 ■日本
〒213-0012
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1
かながわサイエンスパーク(KSP) R&D棟 C432
> MAP

■ブルネイ
Bio Innovation Corridor Plot No. 21, Spg 189, Jln Dang Kumala, Kg
Tungku, Mukim Gadong A, Bandar, Seri Begawan, BE2119, Brunei Darussalam

タベルモは人々が持続的に健康に暮らせる世界の実現を目指します

沿  革
2014年7月
ちとせバイオエボリューションの子会社として会社設立

2015年5月
「タベルモ」生スピルリナの卸売販売を開始

2015年5月
「タベルモ」生スピルリナのインターネット販売を開始

2016年10月
「タベルモ」フローズンデザートを販売開始

2018年5月
三菱商事と産業革新機構(現INCJ)から総額17億円の資金調達を実施

2019年10月
ブルネイ・ダルサラーム国に新工場を建設

2020年1月
「タべルモ」パイナップル&グアバ ドリンクを販売開始

2020年4月
「タベルモ」フレークタイプを販売開始

2020年9月
「タベルモ」60種類の栄養素 生スピルリナを販売開始

2020年10月
本社オフィスを東京都千代田区に移転

2023年10月
本社オフィスを神奈川県川崎市に移転

TOP MESSAGE

株式会社タベルモは、Health, Harmony, Happinessを3Hとしてビジョンに掲げ、その実現に藻食文化こそが礎になると確信して歩みを進めています。SDGsの目標のひとつとして「すべての人に健康と福祉を」が掲げられているように、健康であることが個々人の幸せと生活の持続性に直結するテーマです。昨今では、新型コロナウイルスの猛威によって、健康への意識がなおさら世界中で高まっています。健康のために最初に省みるのは日々の食事なのではないでしょうか。実際、私たちが1万人程に実施した調査でも、日々の食事で健康を維持したい、というニーズが最も高いということが分かっています。私たちは、生活者のこの願いに栄養豊富な「食べる藻」で寄り添いたいと考えています。

世界人口は増加の一途をたどり、2050年には100億人と推定されています。現代では、とうもろこし、小麦、米、大豆が主要な大規模農作物であり、家畜の餌も含めて世界の食を支えていますが、現在の農業生産量と肉食中心の生活習慣では、100億人の食事と健康を支えることは困難です。特に家畜からの摂取が多い栄養素、たんぱく質は2030年ごろから不足すると予測しています。「たんぱく質クライシス」と呼べるこのような状況では健康もままなりません。

私たちタベルモは、クロレラ、ユーグレナなどがある多種の藻の中で、スピルリナを選定いたしました。長い食経験、太陽光での屋外大規模栽培のしやすさ、収穫の容易さ、栄養素の多さ、たんぱく質含有量が70%と、いずれもが、他の藻や農作物より格段に優れているためです。私たちの技術で生産できるスピルリナたんぱく質は、同じ面積で大豆の20倍、牛の300倍にも及びます。私たちは、2030年のたんぱく質クライシスに向け新たな農作物として光合成栽培から食品加工まで一気通貫でスピルリナ製品を提案していきます。

Harmonyの言葉には自然との調和、持続可能な人間活動を目指す思いを込めています。2019年の台風19号では住まい近くの多摩川が氾濫し、私自身も怖い体験しました。故郷の福島県も水害に見舞われました。人間の様々な活動が大小影響を与え、気候変動が想定外の自然災害となり襲いかかっています。解決策の一つとして温室効果ガスを減らす取り組みがこれまで以上に必要です。二酸化炭素を吸収する藻の効率的な光合成栽培を広げることで、排出量全体の20%を占める農業における二酸化炭素の排出を減らすことに繋がります。

気候変動、とりわけ温暖化によってこれまでその土地で育ってきた作物も育たなくなる可能性も予想されます。その時、農地を増やすために森林伐採をすれば、さらに二酸化炭素排出量が増え、そこに生きる生き物の生息域も奪います。藻の栽培は土を使わないため、これまで農地とされてきた肥沃な大地ではなく、砂漠のような場所で農地を純増させることが可能です。また、水資源も、土を使わないためしみ込んで無駄になることなく、閉鎖型のバッグの中で栽培するため蒸発することなく利用でき、大豆栽培の4分の1ほどの水で同じだけのたんぱく質を生産できます。

これらのマクロな、しかし身近な危機感と植物性製品群の増加が個人の消費行動にも変化をもたらしています。ベジタリアン、ビーガンといった方だけで消費されてきた植物性たんぱく質も、モックミートと呼ばれる代替肉製品に代表される植物性食品の登場により、ライトなユーザーも巻き込み、市場が急拡大しています。

私たちは、このような社会状況、市場環境の中で、社会課題解決のやりがいと、新たな市場の創出というビジネスチャンスを見出し、バイオテクノロジーの専門家を背景とした独自の栽培技術や生食できる加工技術を磨いてきました。そして2020年4月には東南アジアのブルネイ国に竣工した自社工場から、新たなスピルリナ製品を日本国内で発売するに至りました。今後、食卓に並ぶようなより身近な商品の開発と展開を通し、皆様のHealth, Harmony, Happyに貢献していきます。

佐々木俊弥 Ph.D.
代表取締役COO